✨縮毛矯正剤におけるアルカリ剤比較表|縮毛矯正に使われる成分の基礎知識

縮毛矯正で使用されるアルカリ剤は、ダメージレベルと効果が大きく異なります。
ここでは、髪への負担が大きい順に、各アルカリ剤の特徴と注意点をまとめました。

⚠️ アルカリ剤の知識は、施術の安全性・再現性を大きく左右します。
当店オリジナルの縮毛矯正剤「チオストシリーズ」は、このアルカリ剤の性質を活かしながらも、単一還元でのコントロール性とダメージ配慮を両立した設計です。
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🔥① 水酸化ナトリウム等の強アルカリ剤(★★★★★★)※最もダメージ大

  • 水酸化ナトリウム(NaOH)[ 成分表示名: 水酸化Na
  • ダメージ: 非常に高い。タンパク質分解・乾燥・脆化・切毛リスク大。
  • 強さ: 業界最強クラス。ケラチンS-S結合を不可逆に変化させる。
  • 残留性: 強アルカリ性ゆえ、すすぎ・中和不足だと残留しやすい。化学変性自体は永続。
  • 残留影響: 持続的損傷・後処理カラー不可(ランチオニン化)など。
  • 臭い: 施術時の不快臭は少ないが、化学臭や頭皮への刺激はあり得る。

🧪② モノエタノールアミン(MEA)(★★★★★)

  • モノエタノールアミン(MEA)[ 成分表示名: モノエタノールアミン
  • ダメージ: 進行性の損傷リスク、カラーへの悪影響も大きい。
  • 強さ: アンモニアと同等かやや弱め。アルカリ持続性は強い。
  • 残留性: 不揮発性で非常に残留しやすい。除去しない限り毛髪に残る。
  • 残留影響: キューティクル開きっぱなし・水分流出・くすみ・臭い。
  • 臭い: 塗布時の臭いは弱いが、施術後に「じんわり残る」独特の臭気。

💧③ チオグリコール酸アンモニウム(チオ系)(★★★)

  • アンモニア(NH₃)[ 成分表示名: アンモニア水、アンモニウム水
  • ダメージ: 使い方次第。過剰でなければ中程度。
  • 強さ: 即効性が高く、還元剤の効果も大きい。
  • 残留性: 揮発性が高く、施術後の残留は少ない。
  • 残留影響: ほぼなし。問題は還元剤側の中和不足時。
  • 臭い: 施術中は非常に強いパーマ臭。揮発後は残りにくい。

💨④ 炭酸塩(炭酸ナトリウム)(★★★★)

  • 炭酸ナトリウム(ソーダ灰)[ 成分表示名: 炭酸Na
  • ダメージ: 適切に使えば穏やか、過剰なら乾燥・硬化。
  • 強さ: 中程度。緩やかなpH上昇を特徴とする。
  • 残留性: 残留しやすい傾向あり。すすぎで除去可能。
  • 残留影響: 乾燥・ごわつきの元になる。
  • 臭い: 無臭

🧊⑤ 重炭酸アンモニウム(★★★)

  •  炭酸水素アンモニウム(重炭安)[ 成分表示名: 炭酸水素アンモニウム
  • ダメージ: 基本は穏やかだが、制御が難しい場合がある。
  • 強さ: 初期は穏やかだが、加熱や経時で強くなることも。
  • 残留性: 分解状況次第。揮発しなければ残留しやすい。
  • 残留影響: 未分解なら刺激物、分解すれば影響小。
  • 臭い: 低刺激性のアンモニア臭

🌿⑥ 尿素(★★)

  • 尿素[ 成分表示名: 尿素  ]
  • ダメージ: ほぼなし。むしろ保湿剤。
  • 強さ: ほとんどアルカリ性を持たない、サポート成分。
  • 残留性: 水溶性で流しやすい。
  • 残留影響: 基本的に有益。乾燥肌やダメージ毛の保湿サポート。
  • 臭い: 無臭

🍀⑦ アルギニン(★)※最もダメージが少ない

  • アルギニン[ 成分表示名: アルギニン
  • ダメージ: むしろダメージケア成分。保湿・修復効果あり。
  • 強さ: 非常に穏やか(主に補助・トリートメント的)。
  • 残留性: 不揮発性で残りやすい(ただし有益)。
  • 残留影響: 保湿・修復・pH緩衝などプラスに働く。
  • 臭い: 無臭、臭いトラブルは少ない。
  • 🟢チオストL・AC・Hでは、メイン成分として採用

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